未成年の中絶手術。費用の目安や注意点
未成年で妊娠した場合、「この先どうすればいいんだろう」という不安や心配があると思います。まだ赤ちゃんを育てるのが難しいのであれば、中絶手術を検討しなければいけません。
未成年でも中絶手術はできるのか、親の同意は必要なのかなど、わからないことが多いでしょう。本記事では、未成年の中絶手術について、費用の目安や注意点を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
中絶手術は未成年でもできる?
まずは、未成年であっても中絶手術は受けられるのかを確認しましょう。基本的に、中絶手術は未成年であっても受けられるクリニックが多いです。
クリニックの中には、未成年の手術を請け負っていないところもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
池袋クリニックでは、未成年の中絶手術も行っておりますので、安心してください。
未成年が中絶手術するには親の同意が必要
未成年の方が中絶手術をする場合は、基本的に同意書に保護者の署名が必要です。また、本人とパートナーの男性の同意もあわせて必要になります。
ただし、必ずなければ手術ができないというわけではありませんので、特別な事情がある場合は診察時に担当医までご相談ください。
未成年の中絶手術の金額・費用目安
中絶手術には手術費用がかかります。ここでは、中絶手術にかかる金額目安を確認しましょう。
池袋クリニックでは、妊娠11週6日までの初期中絶手術の費用は以下の金額です。
項目 | 費用(税込) |
---|---|
手術前診察料 | 9,900円 |
人工妊娠中絶手術料金 | 66,000円※ |
合計 | 75,900円 |
※ 帝王切開歴がある方や喘息疾患の方など、難易度の高い手術と医師が判断した場合は、追加料金が発生する可能性があります。
※土曜日は99,000円になります。
初期中絶の手術費用の相場は10万円~15万円と言われていますが、12週目以降の中期中絶手術では手術費用は大きく異なります。
妊娠12週目以降~22週目未満までに行う「中期中絶」の場合、中期中絶手術の相場は30万円から50万円位と初期中絶の手術費用から倍以上の金額がかかるケースが多いです。
また、退院後には術後の経過を観察するために数回の通院が必要なため通院費もかかります。
費用面の負担を考えると、初期中絶ができる妊娠11週6日までに手術を行うと良いでしょう。
中絶手術の流れ
中絶手術がどんな風に行われるのか、流れもしっかり確認しておきましょう。
中絶手術は以下の流れで行われます。
- ご来院
- 診察
- 術前検査
- 手術日の決定・予約
- 手術同意書の説明
- 料金と当日の説明
- お会計
- 手術当日
中絶手術を受ける意思が決まっていない状態でも、体の状況を把握するためにご来院いただくことをおすすめしています。
診察は予約なしでも受診できますが、ご予約いただいたほうがスムーズにご案内可能です。予約なしで来院する場合は、受付時間内にご来院ください。
診察では、手術についてや手術同意書、料金と当日の流れ、術後のケアなどを担当医から丁寧にご説明させていただきます。また、術前検査で正常妊娠かどうか、正確な週数の確認や、感染症検査などを行います。
診察日は、その日の分のお会計を済まし終了です。
中絶手術当日は、痛みをほとんど感じることはなく、麻酔で眠っている間に終了します。手術時間は約10分程度で、池袋クリニックは、吸引法という吸引器を使用した手術方法です。
吸引法で手術すると、手術に要する時間が少なく、術後炎症を起こすリスクを減らせます。また、痛みを感じやすい子宮頸管を広げる術前処置は行いません。
術後、およそ2~3時間後には歩ける様になるので、それまではベッドでゆっくり眠っていただき、ご帰宅となります。
未成年の中絶手術の注意点
最後に、中絶手術に関する注意点を確認しましょう。
主な注意点は以下の通りです。
- シャワーは当日から浴びて大丈夫ですが湯船に浸かるのは控えましょう
- 仕事・外出・軽い家事などの日常生活は無理のない程度に行ってください
- 体調が良くない場合は無理せず休養をとりましょう
- 術後の出血量・期間は人によって非常に個人差があります
- 感染予防のためタンポンの使用は控えてください
- 術後に頭痛・めまい・肩こり・下腹のはり・気分の不安定等の症状が出やすいです
- 性交渉は2週間は避けてください
術後の出血は、全くない方や、手術直後はなくても数日経ってから急に出血が見られる方、最初から出血が多い方など様々です。中には、血の塊のようなものが出てくる場合もあります。
通常、出血は10~14日前後で止まってきますので安心してください。また、出血や下腹部痛がひどいときには、再度来院していただくこともあります。
ご心配な点がありましたら、すぐにクリニックまでご連絡ください。
術後の性交渉に関しては、まだ感染しやすい状況が続きますので、必ずコンドームを使用しましょう。あわせて、生理がまだきていなくても妊娠する可能性は十分ありますので、低用量ピルでの避妊がおすすめです。
池袋クリニックでは、手術後1週間以内の低用量ピル服用を提案しています。術後にピルを服用することで、ホルモンバランスの崩れを正常な月経周期へ回復させることと、子宮内膜が回復しやすくなる効果が期待できます。
まとめ
今回は、未成年の中絶手術についてご紹介しました。
中絶手術は未成年であっても受けられる手術です。基本的に、保護者やパートナーの同意が必要ですが、特別な事情があって同意を得るのが難しい場合は、クリニックに相談してください。
中絶手術は、妊娠週数が進んでいない初期中絶のほうが、身体的・精神的・経済的にも負担が少なく済みます。できるだけ一人で悩みこまず、信頼できる方や専門機関、クリニックに相談しましょう。
当院でも、患者様と納得いくまで話し合い、不安を乗り越えていただけるようにサポートを行っています。
ぜひお気軽に、まずは相談から始めてみてはいかがでしょうか。