中絶手術後の注意点は?仕事や食事、身体の不調など

中絶手術を行う際に注意すべき点が多くありますが、手術後にも気をつけたいことがあります。

手術後の過ごし方によって、仕事やプライベートにも悪影響を及ぼす可能性があるからです。

ここでは、中絶手術後の注意点について詳しく解説します。

正しい知識を知ると術後のリスクを予防できますので、ぜひ参考にしてください。

中絶手術後の注意点

では早速、中絶手術後の注意点を見ていきましょう。

ここでは、以下の項目について具体的な症状と注意点を説明します。

  • 出血
  • 生理
  • 仕事
  • 食事
  • 発熱
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 後遺症

中絶手術後の出血

中絶手術後は、基本的に出血が伴います。中絶手術後に出血と痛みが伴うのは、手術後に残ってしまった内膜や溜まっていた出血が、子宮収縮によって排泄されるからです。

手術後はおよそ1~2週間にわたって出血があり、だんだんと治まっていきます。出血量や出血期間は個人差が大きいのと、術後の過ごし方によって変わることが多いです。

そのため、出血が起こっている期間はできるだけ無理をしないで安静に過ごしてください。万が一、術後の出血量が明らかに多かったり、痛みが強かったりした場合は、速やかにクリニックに相談しましょう。

池袋クリニックでは中絶手術を吸引法で行っているため、術後の出血は比較的少なく、出血が治るのも早くなります。

中絶手術後の生理

中絶手術後の生理は、生理周期が安定している方であれば術後1ヶ月ほどで再開します。一方、生理不順だった方は生理の開始も遅れる可能性が高いです。

生理周期が安定している方もそうでない方も、術後最初の生理は普段とは量や期間、痛み、経血の色などが異なる場合があります。

心配になる方も多いと思いますが、通常であれば数回の生理を経て元に戻ることが多いです。

中絶手術後の仕事

中絶手術を行った翌日から仕事に復帰できるかどうかは気になる点です。

手術後に仕事ができるかどうかは、初期中絶か中期中絶かで異なります。初期中絶の場合、中期中絶の手術と比較して身体への負担は少ないので、翌日も普段通りに仕事できる場合が多いです。

ただし、個人差があることや体を激しく動かすお仕事など、内容によっては難しい場合もあるので、必ずクリニックに相談してください。

中期中絶の場合、初期中絶よりも身体への負担が大きいため、翌日からの仕事は業務内容と術後の状態を見て判断します。可能であれば、翌日は安静に過ごすのがおすすめです。

中絶手術後の食事

中絶手術後は、医師が体の状態を確認し、お水などを飲んでもらうところから入ります。その後、問題なければ帰宅後から普通の食事を摂っても問題ありません。

ただし、前日から何も食べていない状態ですので、急に食べすぎないように注意しましょう。また、刺激物やアルコールなどは、2~3日間は控えるのがおすすめです。

中絶手術後の発熱

人によっては、術後に発熱する場合があります。感染症によって、子宮が炎症を起こすのが原因で発熱してしまったと考えられます。

発症すると1〜2日にわたって高熱(38〜39℃)が出ることもあります。通常は翌日に熱が下がってきますが、なかなか熱が下がらず心配な場合は、クリニックに来院して診てもらってください。

中絶手術後の腹痛

中絶手術後に腹痛が起こることもあります。術後の腹痛は、子宮の収縮による痛みと出血が主な原因です。

妊娠によって拡大していた子宮が、少しずつ小さくなることで収縮痛が発生します。そのため、生理痛よりも痛みが強い場合もありますが、市販の鎮痛剤を飲むと良くなることが多いです。

術後の腹痛は、子宮内に血液が溜まったり、子宮筋腫・内膜症が合併していると、痛みが強くなりやすいですが、数日ほどで治っていきます。身体に負担がかからないよう安静に過ごしましょう。

発熱の場合同様、なかなか痛みが治らなかったり、腹痛が強い場合は、無理せずクリニックに相談してください。

中絶手術後の吐き気

手術時に使用する麻酔の影響で、術後に吐き気を感じるケースもあります。容態がひどい場合は嘔吐してしまう方もいます。

この症状は、麻酔が効きやすい方に起こりやすいですが、通常であれば30分ほどで治まっていきます。術後に吐き気を感じる場合、しばらくの間は飲食を控え、吐き気が完全に治まってから口にするようにしましょう。

状態によっては吐き気止めのお薬を処方しますので、安心してください。

中絶手術後の後遺症

中絶手術後の後遺症として、中絶後遺症候群(PAS)があります。

PASは、精神的にストレスを抱え、心の病気として「心的外傷後ストレス障(PTSD)」の症状があらわれる症状です。中絶手術を受けた方の約20%発症すると言われています。

PASの症状例として、以下のものが挙げられます。

  • 精神的に不安定になる
  • 怒りやすくなる
  • 気分がふさぐ
  • 不安感
  • 眠れない
  • 物事に集中できない
  • 何度も手術時の事を思い出してしまう
  • 胃腸障害
  • 吐き気
  • 動悸がする

中絶手術によるストレスは、一人で抱えずに信頼できる人への相談が大切です。

もし、術後に何か不安なことがあったら、遠慮せずに信頼できる友人や専門の医療機関、当院の医師や看護師・スタッフにお気軽に相談してみてください。

また、身体的にも精神的にも疲弊した状態ですので、安静にして無理をせず、休息をとることが一番効果的です。

まとめ

中絶手術後には多くの注意点がありますが、どれも心配しすぎることはありません。術後はできるだけ安静に過ごすことで状態が早く回復します。

当院では、術後のアフターケアもしっかりサポートさせていただきますので、気になることがあればいつでもご相談ください。

中絶手術前診察のご予約はこちらから