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新型子宮内避妊リング(ミレーナ)販売のお知らせ

新型子宮内避妊リング(ミレーナ)販売のお知らせ
欧米諸国に遅れる事15年、日本でもやっと新型子宮内避妊リング(LNG-IUS)が発売されました!当院でも今月から予約制で、ご希望の方に装着可能となりました。
さて、このリング今までのものとどう違うのか、低用量ピルとの比較も含めてご紹介したいと思います。

新型子宮内避妊リング(以降IUS:intrauterin sysytemと略します。)は、レボノルゲストレル(以降LNGと略します。)という黄体ホルモンが付加された新しいタイプの子宮内避妊リングです。現在、世界中で約600万人の女性が使用しております。

従来のリングと同様の、子宮内作用に留置する事によって受精卵の着床を防ぐという効果に更に、LNGの持つピル作用が加わり、子宮内膜増殖抑制作用、子宮頸管粘液粘度増加作用、精子運動性阻害作用を併せ持つ事になりました。
その結果、非常に高い避妊効果を得る事ができました。
又、LNGの作用により、徐々に出血量が減る事になり、月経困難症や子宮筋腫の方の過多月経のコントロールにも期待できます。

従来の子宮内リングとIUSの比較(利点)
今までの子宮内リングは、子宮内膜に異物を留置する事により、受精卵が着床しないようにするという作用で避妊を期待していました。
欠点としては、異物を挿入する事による子宮内膜炎や骨盤腹膜炎の増加のリスク、月経量が多くなる事による月経困難症の悪化等があった為、よほど低用量ピルが合わない方以外には僕自身あまりお勧めする事はありませんでした。
ところが今回のIUSは、子宮内に異物を留置する事には変わりませんが、LNGの作用により子宮内膜炎等の発症リスクも減少し、一番のポイントは出血量が減少する事になり、月経困難症や過多月経のコントロールになる点です。
従来は3年程度で交換をお勧めしておりましたが、今回は5年間かけて徐々にLNGが放出される為、交換期間が5年後と有効期間も長くなっています。

低用量ピル(OC)とIUSの比較(利点)
厳密な事を言うと、OCは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤です。IUSは子宮内にのみ黄体ホルモンが作用します。ここが薬理作用として違う点になります。そして、IUSは子宮内にのみホルモン作用があるので、OCで気になるむくみ、吐き気、頭痛等の内服薬ならではの副作用が出にくくなっております。又、黄体ホルモン単剤なので、OCで危惧される血栓症のリスクもなく、高血圧の方、肥満傾向の方、喫煙している方に使用しやすいという点がメリットです。
又、毎日服用するわずわらしさから解放され、どうしてもOCが体に合わない方には是非お勧めします。
一度装着をすると5年間有効であり、最初の1年以内にほとんど出血がなくなり、無月経になる方もいます。(卵巣は機能しているので更年期になる事はありません)生理のわずわらしさからも解放されます。

IUSの欠点
最初の1〜2ヶ月程度に少量の持続する不正出血が出現しやすい事があります。体に害や支障はありませんが慣れるまではわずわらしいかもしれません。
挿入時は軽い痛みを伴う事が予想されます。原則は外来で数分で装着可能です。ただ、希望の方には半日入院で全く痛みのない麻酔を併用しながら挿入も可能です。
OCと比較して、子宮筋腫や子宮腺筋症の出血量コントロールはありますが、卵巣癌予防や子宮内膜症の進行抑制はOCの方が優れています。
とにかく、最初の不正出血だけが一番の問題かなと思っております。慣れてしまえばなんて事はありませんが、こればかりは挿入してみないとわかりません。

費用が、約15万円かかります。(5年間有効ですから、仕方ありませんが、低用量ピルを継続内服する事を考えればそんなに変わりはありません)

最後に
少なくともやっと低用量ピル(OC)に続いて、女性のQOLを高める商品が認可されたなという印象です。どれが一番優れていると言う事はありません。どれがその方に一番適しているかです。日本は選択肢の幅が狭すぎます。OCもIUSも避妊以外の様々なメリットに期待出来る作用がたくさんあります。
出産経験のある方、無い方関係なく試す事が可能です。又5年間有効ではありますが、妊娠希望が出たら除去する事により、すぐ妊娠する事が可能です。当然妊娠や胎児に影響はありません。
今後予約制で行いますので、お気軽にご相談下さい。

2007年05月06日

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